理学療法士とは?| 資格や役割、作業療法士との違いについて解説!

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みなさんは理学療法士について知っていますか?今回は理学療法士とはどんな仕事なのか?や理学療法士になるにはどのようにしたら良いのかについて詳しく解説していきます!

 

理学療法士とは??

理学療法士は医療的リハビリテーションの専門職で、怪我や病気によって体に障害がある人や障害が発生する可能性が高い人に対して、基本動作能力の回復や維持、障害悪化の予防を目的として、運動療法や物理用法などを用いて自立した生活が送れるよう支援する職業です。近年は高齢者の介護予防やメタボリックシンドロームの予防、教育現場やスポーツ現場、産業現場など活躍の幅が広がっています。

 

国家資格の取得が必要

理学療法士になるには国家資格の取得が必要です。本記事では受験資格と試験内容について解説していきます。

 

受験資格について

理学療法士の受験資格を得るためには文部科学大臣指定の養成校で3年以上学び、定められた課程を修了する必要があります。養成学校は4種類あります。

 

  • 「専門学校」(3~4年制)
  • 「短期大学」(3年制)
  • 「大学」(4年制)
  • 「視覚障害者を対象とした特別支援学校」(高等部専攻科で理学療法士の養成課程を専攻)

以上が養成学校の種類です。だだし、海外で既に免許認定を受けており日本語検定に合格している方、作業療法士の有資格者は一部の過程が免除されるなど、受験資格取得までの条件が緩和される場合があります。これらの条件を満たすと筆記試験、口述及び実技試験を受けることができます。

 

試験内容について

試験内容は筆記試験と口述及び実技試験です。試験内容の詳細は以下の表の通りです。

一般問題 実地問題
  1. 解剖学, 生理学, 運動学, 病理学概論, 臨床心理学, リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む), 臨床医学大要(人間発達学を含む)及び理学療法
運動学, 臨床心理学, リハビリテーション医学, 臨床医学大要(人間発達学を含む)及び理学療法

出典:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/000920194.pdf

 

※ただし、重度の視力障害を持っている方には実地試験は行われません。また、点字・試験問題の読み上げ(もしくはその併用)による受験が可能です。弱視者に対しては弱視者用試験による受験が認められています。

 

試験地

受験できる試験地は以下の通りです。

筆記試験 口述及び実技試験
北海道, 宮城県, 東京都, 愛知県, 大阪府, 香川県,福岡県及び沖縄県 東京都

 

難易度

昨年行われた第57回理学療法士国家試験の合格率は79%です。平均的にも80%程度と比較的高い水準となっていますが、試験が易しいわけではありません。出題範囲は膨大で、しっかり勉強して知識を身につけた学生のみ合格することができます。

 

 

具体的な仕事内容

理学療法士の多くは病院や診療所などの医療機関か高齢者向けの医療施設で働いています。主な仕事内容は基本動作能力の回復を目的とした、身体機能の回復維持ですが、どちらに重きを置くかはやや異なります。医療機関で働く場合は怪我や病気によって体を動かせなくなった人の治療のために、リハビリの支援を行うことが多いです。原因となる病気や怪我は人それぞれで、重篤な麻痺や痛みの軽減に取り組むこともあれば、杖の使い方の指導を行うこともあります。例えば、平行棒を使った歩行練習や、ベットから起き上がる練習、筋肉や関節を動かすための運送療法や、マッサージや電気刺激などを使った物理療法などです。総じて病気や怪我を負った人が自力した生活できる状態に戻るためのサポートをするものだと考えられます。

 

 

作業療法士との違いは?

作業療法士は自立した暮らしができることを目指してリハビリテーションを行う専門職です。理学療法士と同様、国家資格の取得が必要です。では、理学療法士との違いは何でしょうか?作業療法士は日常における基本動作を発展させた、社会適応動作のリハビリテーションを行う役割を持っています。例えば食事の練習、入浴の練習、着替えの練習、料理の練習などのリハビリテーションを支援します。理学療法士は基本動作能力の回復を目的としているので、2つの職業の間では対象とする動作に違いがあることが分かります。

 

 

まとめ

今回は理学療法士の資格や役割や作業療法士との違いについて解説しました。理学療法士は基本動作能力の回復や維持を通して対象者が自立した生活を送れるようになることを目指しており、国家資格が必要な職業でした。また、作業療法士は同じように対象者の自立した生活のための支援をしますが、リハビリテーションの対象となる動作は基本動作ではなく、基本動作を発展させた社会適応動作でした。いかがだったでしょうか、本記事がみなさんの職業理解や職業選択の一助になることができれば幸いです。

 

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この記事の監修者
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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