介護士は、肉体的にも精神的にもストレスのかかる仕事です。本記事では、
「介護士を辞めたいけれど、本当に良いのだろうか?」
と不安な気持ちを抱える皆さんに、介護士を辞めてよかった理由を、転職におすすめの職種などを含めて詳しく解説します。
介護士を辞めてよかった理由
介護士を辞めて良かったと感じる理由をいくつかご紹介します。
肉体的・精神的ストレスの軽減
介護業務は肉体的にも精神的にも負担が大きい職業です。
実際、介護職員の約85%が「仕事や職業生活に関する強い不安・悩み・ストレスがある」と回答しています(公益財団法人介護労働安定センター「介護労働者のストレスに関する調査」より)。
介護士として働くことにストレスを感じている人は、介護士を辞めることで、仕事へのストレスが大幅に軽減されると考えられます。
労働環境の改善
介護士の仕事はシフト制や長時間労働が一般的であったり、スタッフや入居者との人間関係がデリケートだったり、労働環境が厳しい場合がほとんどです。別の職種に転職することでこうした様々なストレスから解放され、労働環境が改善されるでしょう。
キャリアチェンジ
介護士を辞めてできた時間で、自分の好きなことや能力に合った、新しい分野や資格・職業にチャレンジする機会を得ることができます。これにより、生活が充実するだけでなく、次の仕事につながる自己成長やスキルアップが期待できます。
収入の向上
介護業界は他の業界に比べ、賃金が低いことが多いです。
実際に、厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.182)」によると、2021年度における介護福祉士の平均月収は316,610円です。年収に換算すると、約380万円となります。
全職種における平均給与は461万円であり、介護士の給与は全職種の平均給与を大幅に下回っていると言えます。
(かいごの森「介護士の年収を上げるには?平均給料、介護士自身で給料をアップする方法もご紹介!」より)
そのため、別の職種に転職することで収入が向上する可能性が大いにあります。
プライベート時間の確保
介護士の仕事はシフト制や長時間労働が一般的であり、土日祝日も仕事があったり長期休暇が取りづらかったり、プライベートの時間が少ない傾向にあります。別の職種に転職することで休日が増え、プライベートを楽しむ余裕ができるでしょう。
介護士を辞めたいのに続けることのデメリット
「介護士の仕事を辞めたい気持ちはあるけど続けるしかないかな…」と思っている方も多いでしょう。ここでは、そうした気持ちで介護士を続けることのデメリットを解説します。
肉体的・精神的ストレスの蓄積
辞めたい気持ちがあるのに続けることで、肉体的・精神的なストレスが蓄積される可能性があります。このような状態が続けば、自身の健康面やプライベートの人間関係にまで悪影響を及ぼすことが考えられます。
自己成長の停滞
辞めたいのに続けることで、自分が成長できる機会や新しいことに挑戦する機会を逃してしまうかもしれません。これにより、キャリアの幅が狭くなる可能性があります。
モチベーションの低下
「介護士を辞めたい」という気持ちを持ったまま働けば、多くの方は仕事に対するモチベーションが低下し、パフォーマンスが低下するでしょう。すると、仕事の質や評価が下がり、自分にも被介護者にも悪い影響を与える可能性があります。
労働環境の悪化
不満が溜まることで、職場の人間関係や労働環境が悪化することも考えられます。これにより、職場の雰囲気やチームワークが悪くなることがあります。
介護士からの転職におすすめの職業
介護士からの転職におすすめの職業は、介護の経験やスキルを活かせるものや、新たな分野でチャレンジしやすいものがあります。以下に5つの職業をご紹介します。
福祉関連職種
社会福祉士や福祉用具専門相談員、ケアマネージャー、リハビリテーションスタッフなど、介護の経験を活かすことができる職種です。
医療関連職種
看護師、准看護師、医療事務など、介護士として学んできた、医療分野での知識やスキルが求められる職種です。資格取得を目指して転職することができます。
保育士
介護経験を活かして、子どもたちの世話をする保育士の職種に転職することができます。保育士資格を取得することが必要ですが、介護士として養ったコミュニケーション能力や世話能力を活かせます。
施設運営・管理職
介護施設や福祉施設の運営や管理を行う職種です。経験や知識を活かして、現場から一歩離れた立場で働くことができます。
営業職
介護用品や福祉用品の営業職など、介護業界に関連する製品やサービスの提案・販売を行う職種です。介護士時代に身につけたコミュニケーション能力や業界知識を活かすことができます。
転職する際には、以上のような職種の中から、自分に合ったものを選ぶことが大切です。自分の興味や能力、経験を照らし合わせて、最適な職種を見つけることをおすすめします。また、資格取得や研修を受けることで、転職の幅をより広げることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、介護士を辞めてよかった理由や、介護士からの転職におすすめの職種などについてご紹介しました。
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