ホームヘルパーにとって、ヘルパーバッグは仕事をする上での相棒のような存在です。必要なものや備えになるものをしっかり用意しておくことで、利用者さんのためになることはもちろん、ヘルパー自身も余裕をもって行動しやすくなるでしょう。
今回は、ヘルパーバッグには何を入れておけば良いのか、ベテランのヘルパーさんが用意しているアイテムなどを参考にしながらホームヘルパーの持ち物について解説していきます。
ないと始まらない!絶対に入れるべき必需品 8つ
1. 筆記用具、印鑑
訪問介護では介護の記録をしなければならないので、筆記用具は必須です。ボールペン・マジック・メモ帳・印鑑・記録用紙など用意しておきましょう。ボールペンは、片手で使えるノック式で、メモの際などに見やすいよう多色ボールペンを選ぶのがおすすめです。メモ帳は、利用者の情報や要望、気を付ける点などを随時メモすることでミスを減らし、介護の質を上げることができます。
2. ポケットティッシュ
ティッシュくらい利用者さんの家にあるはず、などと考えてはいけません。ティッシュを使う場面は想像よりも多く、様々な用途に使えますので必ず用意しましょう。ちょっとした汚れをふき取るのにも最適です。加えて、ウェットティッシュも用意しておくと安心です。
3. 飲み物
ホームヘルパーが訪問先でお茶やお菓子をいただくというようなことは禁止されています。自分で飲むものですのできちんと持参しましょう。訪問介護は肉体労働も多く、こまめな水分補給は欠かせません。夏場などは特に脱水症状に気を付けて水分補給する必要があります。
4. マスク・使い捨て手袋・手指消毒用アルコール
これらの感染予防対策用のアイテムは、いまや必要不可欠です。新型コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルスなど、感染しない、させないを意識しましょう。利用者さんの軽いケガを治療するときや、体調不良で嘔吐してしまったとき、トイレに間に合わなかったときなど、迅速に対応できるように備えておくことが大切になります。
5. ハンドタオル(ハンカチ)
薄手のものより、もこもことした吸水性の高いタオルを選びましょう。調理や掃除、入浴介助などホームヘルパーには手が濡れる機会が多くありますし、簡単な汚れのふき取りや汗をぬぐうことにも利用できるなど、ハンドタオルは様々な場面で活躍できるアイテムです。予備を含め、何枚か用意しておくと良いでしょう。
6. 着替え
入浴介助や排せつ介助の際、衣服が濡れたり汚れたりしてしまうことがあるので、予備の着替えも用意しておきましょう。介護プランの内容次第では、介助によって衣服が汚れる可能性がほとんどない場合もありますので、その場合は必要ないかもしれません。
7. ビニール袋
汚れてしまった衣服やタオルを入れたり、使い捨て手袋やマスクなど自分で出したゴミなどを収納するためのビニール袋も持っていく必要があります。用途に合わせ、3枚以上用意しておくと良いでしょう。
8. お金を入れる袋
買い物のために利用者さんから預かったお金を自分の財布に入れてしまうとトラブルにつながるため、預かったお金を入れておくための袋を用意しておくと便利です。できるだけ、透明で中身が確認しやすいものにすると良いでしょう。袋には預かったお金や買い物メモ、レシートなどを入れてしっかり管理しましょう。
9. 携帯電話(スマホ)
当たり前、と思う方がほとんどかもしれませんが、連絡や報告用の携帯電話は必需品になります。緊急事態が起きたときにはすぐに連絡し、指示をあおる必要があります。ヘルパー一人の勝手な判断で行動してはいけません。必ずいつでも連絡が取れるようにしておきましょう。
あったら便利!ヘルパーグッズ 5つ
1. 文房具
先ほどの筆記用具とは別に、ステックのり・バインダー・電卓・万能ドライバーなどを用意しておくと便利です。買い物のレシート貼りに使ったり、担当者会議等に必要になったり、あると便利な場面がしばしばあります。
万能ドライバー
百均で購入できる、筆記用具と一緒に収納できるような小さなサイズでいいので、持ち歩くことをお勧めします!家具や電気器具の修理はヘルパーの仕事ではありませんが、「少し椅子がグラついているので直してほしい」というようなときなど、ドライバーを持っていれば対応することができます。対応の幅が一気に広がりますので、緊急対応のために備えておくと良いでしょう。
2. 絆創膏
利用者さんの小さなケガにも対応できますし、自身が掃除や調理の際にケガをしてしまった場合にも利用できます。血液混入の防止など、衛生面や感染症対策の面でも絆創膏は役に立つので常備しておきましょう。
3. 撥水シャツ・パンツ
入浴介助を行うときに便利なのが撥水のシャツ・パンツです。予備の着替えも用意していると思いますが、さらにその備えとして準備しても良いアイテムです。
4. 体温計
利用者さんが体調不良を訴えた際に役に立つのが体温計です。利用者さんのご自宅に体温計があるとは限りませんし、すぐに見つからないパターンもよくあります。迅速かつ的確に利用者さんの体温を事務所に伝えることができますので、体温計は持っておくと便利です。
5. 使わなくなったプラスチックカード
ヘルパーグッズというよりお掃除便利グッズですが、期限切れのクレジットカードやポイントカードなどのプラスチックカードは、実は、掃除の際に非常に役に立つアイテムになります。トイレやキッチン、お風呂場など水回りの掃除には特に大活躍で、カードにウェットティッシュを巻き付けてトイレと床の隙間やコンロの隙間、蛇口の隙間などの入れ込んだ汚れが取れたり、傷をつけずに浴槽や洗面台の水アカやコンロ周りの焦げ付きがごっそり取れたり、もっておくと大変な掃除が一気に楽になるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ホームヘルパーが持っていくべきものをまとめると以下になります。
〈必需品〉
- 筆記用具類(ノック式多色ボールペン・マジック・メモ帳・印鑑・記録用紙)
- ポケットティッシュ
- 飲み物
- マスク・使い捨て手袋・手指消毒用アルコール
- ハンドタオル
- 着替え
- ビニール袋
- お金を入れる袋
- 携帯電話
〈便利グッズ〉
- 文房具類(スティックのり・バインダー・電卓・万能ドライバー)
- 絆創膏
- 撥水シャツ・パンツ
- 体温計
- 使わなくなったプラスチックカード
普段使うような日用品でも、利用者さんのご自宅に置いてあるだろうと思いこまず、自分で携帯しておくことが大切です。
また、ホームヘルパーに必要なアイテムは、利用者さんの自宅状況やホームヘルパーそれぞれの仕事スタイルなどによっても異なり、様々な環境に応じて万全な準備を整える必要があります。仕事をしていく中で、自分と利用者さんの環境に合ったものをそろえていきましょう。
この記事が参考になれば嬉しいです!
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