介護の現場で使えるレクリエーションのアイデア18選|王道からユニークなものまで

お仕事

介護の現場で働いていると、レクリエーションのアイデアに悩むことがあるかと思います。

今日やるレクが思いつかない‥

いつもとは違うレクをしてみたい!

という方のために、この記事では介護の現場で使えるレクリエーションを18個紹介します。合わせて、レクを行う際の盛り上げ方や注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

なぜレクをするのか

介護職員の方の中には、レクをするのが苦手で「なんで行わなくてはいけないんだろう」と思う方もいるでしょう。しかし、介護の現場でレクリエーションを行うことは、非常に重要な意義を持ちます。

心理的な影響

レクリエーションを行うことにより、気分がリフレッシュし、ストレスの軽減や幸福感を得ることができます。
また、参加者同士でコミュニケーションをとって密接に交流しながら行うため、孤立感を軽減したり、介護士と介護を受ける人の関係性が深まったりすることも期待されます。
何よりも、日常生活で不自由を感じている参加者にとって、楽しさや喜びをもたらす体験は貴重であり、レクを行うことが生きる喜びや活力を得ることにつながります。

身体的な影響

レクリエーションの種類によっては、体を良く使うこともあります。楽しみながら体を動かすことができるので、普段は運動をしない、できない高齢者の方の身体的な健康維持・機能向上が期待できます。
また、認知機能を刺激するようないわゆる「脳トレ」と呼ばれるようなレクもあり、継続して行うことで認知症の予防や抑制につながる可能性があります。

 

レクのアイデア18選

定番9選

クイズ大会

簡単なクイズや謎解きを大会形式で行うことで、高齢者でも楽しみながら脳を活性化できるものです。

例題:
・「ビートルズ」のリーダーは誰でしょう?(答え ジョン・レノン)
・「タイタニック」の主演俳優は誰でしょう?(答え レオナルド・ディカプリオ)
・フランス革命は何年におきたでしょう?(答え 1789年)

参加者の趣味や年代に合わせて問題を工夫したり、チーム対抗戦にしたりすることで、より盛り上がる大会になるかもしれませんね。

歌のワークショップ

参加者の好きな歌を歌ったり、馴染みのあるメロディーに歌詞をつけたりするレクリエーションです。音楽の力で自然と明るい雰囲気になりますし、無音の場よりコミュニケションも捗ります。一人一人のパートを決めて一定期間練習し、合唱コンクールのようにしても盛り上がるかもしれません。

手品ショー

参加者の皆さんに手品を披露するのはいかがですか?簡単な道具と手順でできる手品もたくさんありますので、あっと驚かせてみましょう。ショーの後に、種明かしをして手品を教えるのもいいですね。

「消えるコインの手品」
必要なもの:コイン
1:手のひらにコインを置き、それを見せる
2:コインを手のひらに置いたまま、もう片方の手をコインの上にかざす
3:「1、2、3」などと数を数え、「消えろコイン!」の合図と同時にかざしている手でコインを掴んで隠し、もう片方の手のひらを見せる

ビンゴ大会

ビンゴカードを使って大会を行います。カードの穴を開けるときには指先を使うので、手先のトレーニングにもなりえます。豪華な景品をつけて遊ぶと、より盛り上がりますね。

アートセラピー

絵画や手工芸など、アートを通じて表現するセラピー活動です。絵の具や粘土での作業はハードルが高いですが、色鉛筆での塗り絵や編み物などは簡単に行えそうです。

体操クラス

体操といってもオリンピックで見るようなものではなく、あくまでも高齢者の方向きの、柔軟性や筋力を鍛えるものです。1人で行うのが億劫な運動も、みんなで楽しみながら行うことで無理なく続けられます。

体操クラスの例
バランス体操:壁や机など手をつくものが近くにある状態で、数十秒間一本足で立つ体操。
椅子体操:椅子に座ったまま、体を左右にひねったり、手足を伸ばしたりする体操。危険性が少なく行いやすい。

思い出話のシェア

その名の通り、参加者が自身の思い出をシェアするレクリエーションです。それだけでレクとして成立するの?と思うかもしれませんが、自分の過去を思い出したり、他の人のエピソードを聞いて感動したりすることで、脳が活発に運動するきっかけになるレクです。トークテーマを予め決めておくと、スムーズに進行できそうです。

植物の世話

参加者全員で植物のお世話に取り組むレクリエーションです。色鮮やかな花などを育てることで、視覚的なリラクゼーションになる上、手を使って作業をすることで、脳と体の健康維持が期待できます。

ユニークネタ9選

テーマデイ

夏の浴衣やハロウィンの仮装など、特定のテーマを決めた日を設けて、そのテーマに合わせて服装やアクセサリーを身につけるレクリエーションです。ファッションが好きな方などにはぴったりで、一番素敵な格好をした方に賞をあげるなどしてみてもいいかもしれません。

レトロゲーム大会

懐かしいゲーム機を用意して、スーパーマリオやテトリス、インベーダーなどのゲームを楽しむレクリエーションです。ゲーム機を用意するだけで楽しむことができますし、テトリスなどは脳トレ要素もあるので、介護の現場でのレクにもってこいです。

カラオケバトル

参加者が好きな曲を選び、カラオケを披露するイベントです。最近ではテレビに繋ぐだけでカラオケが楽しめる機会も安価に販売しているので、点数で競い合ったり、審査員を設けて採点したりして楽しんでみましょう。

ドラマリーディング

有名な映画やドラマのシーンのセリフを読み上げるレクリエーションです。配役を決めてセリフを練習し、発表します。憧れの役になりきって演じることで、非日常感を味わえる楽しいイベントです。

ラテアート体験

カフェラテなどの表面に柄を作るラテアートは、材料があれば素人でも比較的簡単に作れます。手を細かく動かす作業なので、介護士がフォローしながら行えば、手先のトレーニングに有効なレクリエーションになります。自分で作ったものを自分で飲むことができるので、達成感や喜びも感じやすいです。

ペットセラピー

犬や猫などの小動物を招き、触れ合うことで癒しを感じられるレクリエーションです。動物の毛並みや体温を感じたり、一緒に遊んだりするといった行為を通して、心理的にも身体的にも良い影響があると考えられます。

クッキングクラス

簡単で安全なレシピの料理を作るレクリエーションです。頭を使って考えながら、手を使って作業するので、高齢者に良い影響を与える活動になるでしょう。旬の食材を取り入れることで、季節感を感じられます。プリンやスイートポテトなどのお菓子作りがおすすめです。

ファッションショー

自分で服を選び、着て、披露するレクリエーションです。モデルのような体験をすることで非日常感を味わえます。レッドカーペットを敷いて本格的なステージを作ると、より気分が上がるのでおすすめです。

ダンスパーティー

参加する高齢者の好みに合った音楽を流し、ダンスパーティーを開いてみるのはいかがでしょうか。リズムに合わせて体を動かすので、楽しみながら運動することができます。簡単な振り付けを考えて、それをレッスンするという方法もおすすめです。

 

レクを盛り上げるコツ

ここまで、さまざまなジャンルのレクリエーションを紹介してきました。介護の業界で働かれている方の中には、レクを盛り上げるのが苦手な方も多いと思います。以下に、レクを盛り上げるコツをいくつか紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

音楽を活用する

先ほど紹介したレク案の中でも複数登場したように、音楽を使うことは、雰囲気を盛り上げるにあたって非常に有効です。楽しい雰囲気作りが苦手な方は、BGMをつけてみたり、音楽を主としたレクをしたりしてみましょう。

クリエイティブな要素を取り入れる

参加者が自主的に活動できるレクをするのも効果的です。アートに関連したイベントは、参加者がそれぞれのクリエイティビティを発揮して行うことが多く、主催者の介護職員が無理に盛り上げようとしなくても、参加者は楽しみやすいです。

あくまで参加者主体で

レクリエーションを盛り上げようとすると、職員主体で進んでしまうこともあるかと思います。しかし、レクを行うのはあくまでも参加する高齢者の方々のため。好きなことは何か、苦手なことは何かを日頃から把握し、要望に沿ったレクを行うようにしましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、この記事では介護の現場で使えるレクリエーションと、レクを行う際の盛り上げ方や注意点を解説してきました。レクに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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