理学療法士はオワコン?生活できない?理学療法士の将来性について解説

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近年、一部では理学療法士がオワコンと言われています。やりがいがあり医療、福祉職である理学療法士がどうしてそのように言われているのでしょうか?今回は理学療法士がオワコンと言われる理由やオワコンの理学療法士にならないための方法について解説していきたいと思います。

理学療法士はオワコンなのか?
理学療法士はオワコンと言われる理由4つ
・需要と供給が飽和状態である
・給料が少ない、上がりにくい
・雇用延長制度と肉体労働
・やりがい搾取?
・理学療法士がオワコンにならないためには
需要と供給が飽和状態

理学療法士(PT)の需要は供給に対して飽和状態に近く、将来的には理学療法士の供給は需要を大きく上回ると予測されます。下記のグラフにもある通り、2040年には理学療法士、作業療法士(OT)の供給数が需要数の1.5倍となる見込みで、理学療法士が仕事を受ける際に競争が生まれ、将来的に仕事を獲得できない層が出てきてしまう可能性が高いです。

出典:理学療法士、作業療法士の受給推計について

給料が上がりにくい

理学療法士の平均年収は421万円です。この金額は他の職業と比較して特段低いとは言えないでしょう。しかし、理学療法士は昇給が少なく、経験や年齢を重ねても大幅な給与アップは見込みにくい傾向にあります。もちろん施設によりますが、現実として多くの人の年間の昇給額は2000円程度だと言われています。これは他の職業の平均の年間昇給額を約8000円ほど下回ります(日本の企業の昇給額の平均は10923円)。

 

雇用延長制度と肉体労働

2025年4月から全ての企業で65歳以上の雇用確保が義務化されます。雇用延長制度とは2013年に政府が施行したもので、従来多くの企業が定年を60歳と定めていたところ、65歳までの定年延長を原則として希望者全員に行うというものでした。近年、政府は高齢者の雇用拡大や雇用継続に力を入れています。理学療法士の職業の性質として 肉体的な労働を要する部分や、経験や年齢を重ねても昇給や給与アップが見込めないことは、近年の日本における高齢になっても働き続けるという常識とミスマッチであると言えるでしょう。

 

やりがい搾取??

理学療法士は動作、運動機能の回復、リハビリの専門家です。理学療法士においてはその特性上 専門学校や大学などを出た後も資格取得や、学会への参加、論文の執筆など勉強をし続けなければならない側面があり、現場でも患者さんのために多少の自己犠牲をとるような場面も存在します。このように大変な仕事ではあるのですがサポートしていた患者さんの身体機能が回復したり、綿密に作った計画やリハビリの効果が出た時などに大きなやりがいを感じることができます。その一方、先述の通り大幅な給与アップや昇給などの高待遇を見込むことは難しいので、このような労働条件がやりがいをモチベーションにさせて、(対価以上の労働をさせる)やりがい搾取と呼ばれることもあります。

 

理学療法士がオワコンにならないためには

先述のような理由で「理学療法士はオワコン」と言われてしまうことがあります。では、すべての理学療法士はオワコンなのでしょうか?そのようなことはありません。理学療法士においても工夫や努力次第で快適に働くことができます。ここでは充実して働くための4つの方策について解説します。

専門性を極める

理学療法士として専門性を極めれば、一般職から次へキャリアアップも可能です。例えば、脳卒中のリハビリや呼吸器のリハビリ、脊髄疾患のリハビリ、(その他にも多くありますが)これらのリハビリを極めると、講師になったり書籍を出版したり、大学教授になることが考えられます。具体的には資格を取ったり、大学院に進学するなどの方法があります。専門性を極めてそのようなポジションになれば仕事は増えていきますし、給料も大幅にアップするでしょう。

掛け算をする

キャリアアップのためにはスキルを掛け算するという方法もあります。理学療法士と他のスキルを組み合わせることによって希少価値の高い人材になるという方法です。例えば、理学療法士×WEBライター、理学療法士×セミナー講師、理学療法士×パーソナルトレーナー、理学療法士×一般企業などがあります。理学療法士としてのスキルや経験ともう一つのスキルや経験が相互にうまく作用し合うと、どちらの仕事にも良い影響を与えることができます。また、希少性が上がるので自分の市場価値を高めることができ、給料アップにもつながるでしょう。

 

転職をする

理学療法士が快適に働くための方法として、一番早いものは転職をするということです。上記のように専門性を極めたり、スキルを掛け合わせることはとても重要ですが長い時間がかかります。また、働く場所によって福利厚生や待遇は大きく異なります。よって自分の待遇に不満がある場合は、今よりも給与や福利厚生の整った環境に移ることが近道だと言えるでしょう。しかし、今よりも待遇が良い職場に移るために、上記のようなスキルアップやスキルの掛け合わせは大いに役立つと思います。
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この記事の監修者
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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