介護職に関する資格は数多く存在します。介護士を目指している方の中に、「まずはどの資格を取得すればいいの…?」と混乱している方も多いのではないでしょうか。
介護資格を受験検討中の方に向けて、介護資格の種類をまとめました。
本記事では介護職に関する資格をご紹介いたします。是非ご覧ください!
そもそも介護士とは?
介護士とは、簡単に言うと介護のお仕事に就いている人全員を指します!
特別な資格を取得しないと、介護士にはなれないと思いがちですが、実はそんなことはないんです。介護資格はいくつかありますが、無資格・未経験からでも始めることができます。
一方で、資格を取得すればキャリアアップの可能性や給料が良くなる可能性があります。
介護士といえばこれ!最も一般的な3つの資格
まずは、介護職としてのキャリアに欠かせない3つの資格をご紹介します。
1.介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
介護資格の入門と言われる資格。この資格を持っていると、利用者さんの身体に直接触れて介護を行う、身体介護が一人でも行えるようになります。
2.介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
介護職員初任者研修の上位資格。介護職員初任者研修よりも実践的な知識やスキルを身につけられるもので、誰でも受講することができます。介護福祉士を受験するためには、この資格が必ず必要になってくるので、介護福祉士を目指す方は早めに受講するのが良いでしょう。
3.介護福祉士
介護資格唯一の国家資格。この資格を持っていると介護士としての仕事の幅が大きく広がります。介護業務だけでなく、マネジメント業務にも携われるようになります。さらに、給料も大幅に上がるので、介護業界で活躍したい方は目指して損のない資格です!
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介護福祉士取得者におすすめの資格4選!
介護福祉士を取得した介護士さんにおすすめの資格は以下のようになります。
4.認定介護福祉士
介護福祉士の上位資格。受験するために必要なことは、介護福祉士として5年以上の実務経験を積んだのちに、認定介護福祉士養成研修課程を修了させ、認定申請に通過することとなっています。
5.喀痰吸引等研修
喀痰吸引等研修を取得すれば、「たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)」と「経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)」を行えるようになります。受験資格は介護施設への勤務です。
出典
厚生労働省「喀痰吸引等研修」(2023年2月24日)
6.医療介護福祉士
医療介護福祉士とは一般社団法人日本慢性期医療協会が認定を行っている民間資格。1年以上の実務経験のある介護福祉士が所定の講座を修了することによって取得が可能です。
7.介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護保険のスペシャリスト。この資格を持っている方は、高齢者の方が介護サービスを受かられるようにケアプランを考えるというのが仕事になってきます。なお、こちらの資格も介護福祉士として5年以上の実務経験を積まないと受験することはできません。
認知症ケアに関わる資格はこの4つ!
8.認知症介護基礎研修
認知症介護基礎研修とは、認知症ケアの業務に従事するにあたって最低限の知識と技術を身につけることを目的とした研修です。介護施設に勤務していることが受験条件となります。
9.認知症介護実践者研修
認知症介護実践者研修は認知症介護基礎研修に比べ、より実践的な知識と技術を身に付け、認知症の患者さん本人やご家族が安心して日常生活を送れるようにケアすることを目的とした研修です。受験資格は介護施設に2年以上勤務していることです。
10.認知症介護実践リーダー研修
認知症介護実践リーダー研修とは、認知症支援におけるチームケアの調整、認知介護のリーダーを育成することを目的とした研修です。チームマネジメントを学べることができます。認知症介護実践者研修を修了し1年以上であり、現在ケアチームのリーダーかリーダー候補で介護現場経験が5年以上などが受験条件となります。
11.認知症ケア専門士
一般社団法人日本認知症ケア学会が運営する民間資格です。認知症ケアに対する知識や技術、倫理観を備えた専門技術士を育成し、認知症ケア技術の向上や保険・福祉に貢献することを目的としています。医師や看護師なども医療現場で、認知症ケアに対する知識をつけるために資格を取得するパターンもあります。受験資格は認知症ケアの実務経験3年以上であることです。
その他のおすすめ資格8選!
12.重度訪問介護従事者養成研修
重度訪問介護従業者は、脳性まひや脊髄損傷などによる重度の肢体不自由の方に介護サービスを提供するために必要な資格です。規定の受験資格はありません。
13.難病患者等ホームヘルパー
難病患者等ホームヘルパーは、難病や特定疾患を持つ方の生活の質向上のために、多様化するニーズに対して適切なケアを行う人です。都道府県や地方自治体の指定する機関で難病患者等ホームヘルパー養成研修が行われいます。受験資格は、受講過程により異なりますがホームヘルパー3級以上です。
14.福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、介護保険の指定を受けた事業所に2名以上の配置が義務付けられています。家庭環境や身体環境に合った福祉用具の使い方などを利用者さんにアドバイスします。福祉用具専門相談員指定研修を修了していることが受験資格となります。
15.ガイドヘルパー
ガイドヘルパー(移動介護従業者)は、視覚障害や全身性障害、知的障害のある方に対して同行援護を行うために必要な公的資格です。ガイドヘルパーの主な活躍の場は、在宅介護サービス会社、訪問介護サービス会社、老人ホーム、障害者施設などの福祉施設や病院などです。自治体によって違いはありますが、規定されている受験資格はないです。
16.レクリエーション介護士
レクリエーション介護士は、現場の介護職員の声を受けて創設された民間資格です。高齢者に喜びや生きがいを与えるとこを目的としています。
2級は規定されている受験資格はなく、誰でも受験が可能です。
17.介護予防運動指導員
介護予防運動指導員は、ご高齢者のための介護予防プログラムを作成したり、筋力トレーニングや口腔ケアなどの指導を行ったりする専門家になるための民間資格です。養成講習を受講することが受験資格となります。
18.介護事務
介護事務の資格は、介護保険やPCスキル・経理業務などについても学び、介護報酬請求業務などができるようになります。デイサービスや有料老人ホームなど、さまざまな介護施設で役立てることが可能です。規定されている受験資格はありません。
20.社会福祉士
社会福祉士とは、福祉・医療・介護領域における相談援助業務に必要な知識を証明するための国家資格です。社会福祉士は身体的。精神的な障害を持つ方の相談に乗ります。年に1回国家試験が実施され、合格率は3割と難易度は高めです。
21.精神保健福祉士
精神保健福祉士は「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」とも呼ばれ、精神障がいを持つ方が社会復帰を支援できるようサポートをします。
介護士資格を取得するメリット
・キャリアアップに繋がる
・就職・転職で有利
・給料や待遇が良くなる
・できる業務が増える
・職場の人や利用者さんから信頼される
介護資格を取得するには、時間やお金がかかりますがそれ以上に、給料や待遇が良くなったりと、分かりやすくメリットが生じてきますね。
また、できる業務の幅が増えたり、キャリアアップに繋がったり、周囲からの信頼度が上がったりと、仕事にやりがいを感じる場面も増えていきます。
まとめ
介護士という仕事についてや、介護士になるために必要な資格などご理解いただけましたでしょうか?ぜひこの記事を読んで理想の介護の職場を目指してみてください。
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