介護士と介護福祉士ってなにが違うの?仕事内容や給料、待遇について徹底解説!

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「介護士」と「介護福祉士」の違いをご存じですか?

介護をする人、という意味ではどちらも同じですが、「介護士と介護福祉士は呼び方が違うだけで同じものだ」と考えているなら、それは大間違いです!

今回は、介護士と介護福祉士についてその違いを詳しく解説していきます!

 

介護士と介護福祉士の違いって何?

介護士と介護福祉士の違いは、ずばり国家資格を持っているかどうかです。介護士は介護のお仕事に就いている人全般を指します。しかし、介護福祉士は国家資格なので、介護福祉士国家試験に合格しないとなれません。
つまり、介護士という人たちの中に、介護福祉士国家資格を持った人たちがいるイメージです。

介護士とは

「介護士」という資格はなく、介護のお仕事に就いている人全員をそう呼びます。または、介護職員、介護スタッフなどと呼ぶ場合もあります。
介護士の例を挙げると、介護施設で介護業務をしている人、訪問介護で身体介護や生活援助をおこなっているホームヘルパーなどがあります。
介護士という言葉に明確な定義はないので、人によって意味が異なることもありますが、介護従者を指していると認識していれば、問題ないでしょう。

介護福祉士とは

介護福祉士とは介護福祉士国家試験に合格した人のみがなれるものです。介護福祉国家試験は介護業界唯一の国家資格で、取得するにはいくつか方法があります。

 

 

 

介護士、介護福祉士の仕事内容、給料の違い

介護士も介護福祉士も同じ介護職とはいえ、資格の有無で役割や給料、待遇が変わってきます
介護資格の有無でどういう違いが生じるのか、以下で詳しくまとめました!

仕事内容

介護士と介護福祉士で仕事内容や就業先に大きな違いはありません。

ですが、無資格の介護士の場合、食事や入浴、排泄介助などの「身体介護」に携わるには、介護施設や事業所に配置される介護福祉士の指示を受け、かつ施設内でないと行えません。介護資格の入門といわれる「介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」を取得することで、1人でも身体介護の業務を行うことができます。
さらに、国家資格の介護福祉士を取得していると、介護業務についての専門的な知識やスキルが身に付いているとして、介護士をまとめるリーダーや管理職を任されることも多く、仕事の幅が広がります。

給料

介護士と介護福祉士では、基本給や資格手当によって給料に大きく差があります。厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」によると、介護士の平均月給は¥28,685なのに対し、介護福祉士の平均月給は¥334,510と、約¥50,000も差があります。

 

 

介護福祉士になるには

介護福祉士の資格を取得する方法は、大きく分けて4つあります。

実務経験ルート

介護施設での実務経験3年を経て、「実務者研修」を修了すると、介護福祉士国家試験を受験することが可能になります。この場合、国家試験は筆記のみになり、実技試験が免除されます。
学校や養成施設に行く必要がないので、働きながら介護福祉士を目指すことができるので、今すぐ働きたい人におすすめです!

養成施設ルート

厚生労働省に指定された、養成施設や大学、専門学校などで介護について学んだのちに、国家試験の受験資格が得られます。この場合も、国家試験の実技試験は免除されます。
これまでの経歴によって、通う期間が異なり、普通科高等学校の卒業者は2年以上、福祉系大学・社会福祉士養成施設等・保育士養成施設等のいずれかの卒業者は1年以上通うことで国家試験の受験資格を得られることになっています。

福祉系高校ルート

福祉系の高校を卒業して受験資格を得ます。このルートは、高校や入学年度によって要件が異なるのでよく確認しましょう。
特例高等学校では、卒業後9ヶ月以上の実務経験と、国家試験で筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。履修した講習や過程によっては、実技試験が免除になることもあるので慎重に選びましょう。

EPA介護福祉士

EPA介護福祉士とは、日本の介護福祉士の資格取得を目指す外国の方のことを言い、その対象国としてフィリピン、インドネシア、ベトナムの3ヶ国が挙げられます。
具体的には、EPA(経済連携協定)に基づいて、日本の介護施設で就労と研修をしたのちに、国家試験の受験資格を得ることができます。
また、EPA介護福祉士候補者はそれぞれの国の条件と日本語能力をクリアする必要があります。

 

これらのルート経て初めて、介護福祉士国家試験を受験することができます。

参考:介護福祉士国家試験 – 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

 

介護福祉士国家試験について…
毎年1月頃に筆記試験3月頃に実技試験が実施されています。実技試験は開催地が東京や大阪に限られているが、筆記試験は地方に住んでいても受けることができます。
合格率は70%前後なので、国家資格のなかでは比較的ハードルは低めといえるでしょう。
なお、合格基準点は60%程度で、介護福祉士国家試験は125点満点なので、75点程度がおおよその合格ラインです。

 

 

介護福祉士を目指すメリット

給料UP

介護福祉士の資格を持っていると、持っていない時と比べて「資格手当」のために給料が上がります。また、リーダーや責任者を任されることも多く、その「役職手当」によって、さらなる給料アップも見込めます。介護福祉士

キャリアアップにつながる

上記でも述べたように、介護福祉士は職場のリーダーのような立場になることが多く、管理職を目指せます。介護福祉士として、5年以上の実務経験を積むことで、介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指すこともできます。

就職、転職で有利

介護業界で、自分が活躍できる人材であることをアピールするには、客観的に認めてもらうのが有効的です。介護資格の中でも上位の「介護福祉士」を持っていれば、介護の知識やスキルが身についていると認められ、就職、転職に役立ちます。
例えば、介護士転職比較サイトの「かいごの森」では介護福祉士の方に対して、高時給・好条件な求人が掲載されています。

他にも、資格を持っていることによってみんなに信頼される、適切な技術を身につけることができるので身体を痛めにくい、などのメリットがあります。また、「国家試験を合格して国家資格を持っている」という事実で、家族や友人など周りの反応が大きく変わり、資格を取得してよかったという声もあるようです。

このように、介護福祉士は多くの現場で需要のある資格であり、メリットがたくさんありますね!

 

まとめ

介護士と介護福祉士は、「介護の業務を行う」という点は同じですが、資格の有無によって給料や待遇が大きな差があります。介護福祉士になるには、それなりに時間とお金がかかりますが、メリットもたくさんあるので、介護士として長く働きたいのであれば、取得しておくのがおすすめです!

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この記事の監修者
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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