ホスピスとは?主なケア内容、ホスピスの費用などについて徹底解説!|どんな人が利用する?

調査データ

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、「ホスピス」とは末期がんや末期の他の疾患など、余命が短い患者さんの緩和ケアを提供する施設やサービスのことを指します。

本記事では主なホスピスの対象者や、主なケア内容、ホスピスの費用などについて徹底解説します!ホスピスへの入所を検討している方・そのご家族の方は是非ご覧ください。

ホスピスとは

ホスピス(Hospice)は、末期がんや末期の他の疾患など、余命が短い患者さんの緩和ケアを提供する施設やサービスのことを指します。ホスピスでは、患者さんの身体的、心理的、社会的なケアを総合的に行い、その痛みや苦痛を軽減することに力を注ぎます。

また、家族や介護者へのサポートも行い、患者さんの余命が尽きる際には、患者さんと家族が望む死の場所で安らかに亡くなれるようにサポートを行います。ホスピスは、医療チーム、ボランティア、カウンセラーなどから構成され、専門的な知識や技能を持つスタッフが多く働いています。

主なホスピスの対象者

ホスピスの主な対象者は、末期がん、進行性の神経疾患、心不全、呼吸器疾患、肝不全、腎不全、またはその他の進行性の重篤な疾患に苦しむ患者さんが多いです。これらの疾患は、治療が困難である場合が多く、痛みや不快な症状が患者の生活の質を著しく低下させることがあります。

ホスピスは終末期の方を受け入れる場合がほとんどですが、中には入院後に状態が回復する患者さんもおり、そういった際は退院になるケースもあります。

ホスピスで実施される主なケア

ホスピスで実施されるケアは、患者さんの痛みや不快な症状を軽減し、身体的、心理的、社会的なサポートを提供することを目的としています。以下に、ホスピスで実施されるケアの一般的な内容をご紹介します。

緩和ケア

患者の痛みや不快な症状を軽減するために、適切な薬物療法や症状管理の専門知識を持つ医療スタッフが治療を行います。

痛みの緩和のために以下のような治療が施されます。

  • 点滴
  • マッサージ
  • 医療用麻薬の投与(モルヒネなど)
  • 鎮痛剤

心理的サポート

患者や家族が直面する心理的ストレスを軽減するため、カウンセリングや精神医学的サポートが行われます。

食事と栄養

栄養士が、患者の栄養状態を監視し、食事の支援やアドバイスを行います。料理を食べやすいように小さくカットしたり、柔らかく飲み込み安いものにするなどの工夫がなされます。またチューブを使った経管栄養や胃ろうなどの処置がとられることもあります。

宗教的・スピリチュアルなケア

患者が信仰を持っている場合、宗教家やスピリチュアルケアの専門家がサポートを提供します。

娯楽とレクリエーション

患者が快適に過ごせるよう、音楽、アート、またはペットセラピーなどのレクリエーションが提供されることがあります。

これらのケアは、患者のニーズに応じてカスタマイズされ、患者が快適に過ごせるように配慮されます。また、家族にも支援が提供されるのがホスピスの特徴です。

ホスピスの費用

ホスピスの費用は、国や地域によって異なります。一般的に、ホスピスの費用は、医療費、介護費、薬剤費、施設費、およびその他のサービス費用を含みます。

ホスピスの費用は、医療保険やメディケア、メディケイド、社会福祉などの公的な支援制度、慈善団体、または自己負担などの支払い方法で賄われることがあります。

ホスピスの入所に必要な費用について、施設の種類投稿内容とに紹介します。

緩和ケア病棟

緩和ケア病棟とは

緩和ケア病棟は、主として苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍及び後天性免疫不全症候群の患者を入院させ、緩和ケアを行うとともに、外来や在宅への円滑な移行も支援する病棟であり、当該病棟に入院した緩和ケアを要する悪性腫瘍及び後天性免疫不全症候群の患者について算定する。

悪性腫瘍の患者及び後天性免疫不全症候群の患者以外の患者が、当該病棟に入院した場合には、一般病棟入院 基本料の特別入院基本料を算定する。

令和4年度診療報酬改定によると、最初の30日間の1日あたりの入院費(10割負担)は、
緩和ケア病棟入院料15万1,070円(5,107点)、緩和ケア病棟入院料24万8,700円(4,870点)となっています。

緩和ケア病棟への入院には健康保険が適用されるので、実際の自己負担額は上記の1~3割となります。詳しくは以下の出典をご覧ください。

▼出典
厚生労働省保険局医療課『令和4年度診療報酬改定の概要』(2023年3が月15日)

介護施設

介護施設のホスピスの費用は、施設の種類や地域、利用するサービス内容などによって異なります。一般的には、以下のような費用がかかる可能性があります。

  1. 入居費用:施設に入居するために支払う費用で、入居時に一度だけ支払います。
  2. 月額費用:介護サービスや食事、生活支援などの費用で、毎月支払います。
  3. 看護・医療費用:看護師や医師の診療料、薬代、検査費用などが含まれます。
  4. 訪問医療費用:ホスピスの場合、専門の訪問医療チームが訪問することがあります。その場合は、訪問医療費用がかかることがあります。
  5. その他の費用:例えば、洗濯や清掃、介護用具のレンタル料などが含まれる場合があります。

居住費は地域や施設、部屋の種類にもよりますが、月額15〜30万円程度が一般的と言われています。

ホスピスの費用については、公的な支援制度や保険制度もありますので、詳しくは地域の社会福祉協議会や保険者に相談することがおすすめです。

ホスピスへ入る方法

ホスピスに入る方法は、まずは自分自身であったり家族が、医師や看護師、ケアマネージャーなどに相談することから始まります。具体的な手順は以下の通りです。

  1. 病状の確認:医師や看護師などに自分自身や家族の病状を相談し、ホスピスの利用が適しているかどうかを確認します。
  2. ホスピス探し:自宅での在宅ケアが難しくなった場合は、ホスピス施設や訪問ホスピスを探します。
  3. 申し込み:ホスピス施設や訪問ホスピスに申し込みます。施設によっては、事前に面接や見学を行うことができます。
  4. 病状の評価:ホスピススタッフが、利用者の病状を評価し、必要なケアプランを作成します。
  5. ケアプランの実施:医師や看護師、ソーシャルワーカー、カウンセラーなど、必要なスタッフが介護を実施します。

ホスピスに入るには、医療保険の適用や、自治体の介護保険制度などの公的支援制度が利用できる場合があります。詳細は、地域の社会福祉協議会や介護保険担当窓口に相談することをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、主なホスピスの対象者や、主なケア内容、ホスピスの費用などについてご紹介しました。

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