【介護士の残業事情】「​​人手不足で仕事が追いつかない」という声も。残業をしている介護士は9割弱!

調査データ

株式会社SOKKIN(本社:東京都新宿区西新宿6-11-3 D タワー西新宿 16階、代表取締役社長:本間 亮平)は、介護士向け転職エージェント比較サイトを運営し、介護士の転職支援を行っています。「ケアの準備のため」「イレギュラー対応のため」などといった理由で残業をする介護士は少なくありません。本調査では、介護士の残業事情について調査を実施しました。調査結果によると、回答した介護士の9割弱が1ヶ月のうちに少なくとも1時間以上の残業を行っており、残業をする理由としては「介護記録の作成のため」が最も多く挙げられました。

調査の背景

介護士の職場において、業務時間外に仕事をしている方は多くいます。また、それらが常態化しており、残業代が支払われないといった場合も少なくありません。介護士はさまざまな理由から就業時間の前と後に残業をしており、私たちが運営する転職エージェント比較サイトでも、多くの介護士さんから「日常的に残業をしている」という声をいただいています。

そういった背景を踏まえ、2023年11月にインターネット調査で実施したアンケートの回答結果をもとに、「1ヶ月の残業時間はどれくらいか」、「前残業を何分くらいしているか」、「前残業をする理由は何か」、「就業時間後残業を何分くらいしているか」、「就業時間後残業をする理由は何か」、「残業代を申請しているか」「残業代を申請する・しない理由」などをお伝えします。

調査の詳細

「(介護士限定)残業に関する簡単アンケート」

介護士の残業事情について調査する。

・調査日:2023年11月09日〜2023年11月19日

・調査方法:株式会社クラウドワークスのパネル利用によるインターネット調査

・対象者:現在介護士をしている方

・回収サンプル数:75件

調査結果

Q1. 1ヶ月に1時間以上残業をしている介護士の割合は全体の9割弱!

「Q1.1ヶ月の残業時間はどれくらいですか?」という問いに対して、「1時間以上3時間未満」と答えた人が最も多く36%に上りました。さらに、少なくとも1時間以上残業をしている介護士の割合は全体の9割弱を占めることがわかりました。

Q2. 前残業をしている介護士の割合は全体の7割以上!

「Q2.前残業(始業時間前に出社して勤務する時間外労働のこと)は何分程していますか?」という問いに対して、「15分程度」と答えた人が最も多く35%に上りました。さらに、少なくとも15分以上前残業をしている介護士の割合は全体の7割以上を占めることがわかりました。

Q3. 情報収集のために前残業をする介護士が多い

「Q3.前残業をする理由はなんですか?(複数選択可)」という問いに対して、「情報収集のため」と回答した人が最も多く28票となりました。次いで「ケアの準備のため」が23票、「他の介護士も早く来ているため」「申し送りのため」が同票で18票となっています。

「Q3-1.前残業をする理由について具体的に教えてください。(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が挙がりました。

【情報収集のため(以下一部抜粋)】
・勤務時間前に10時の時に提供する水分の準備や、日誌を見て特変がないか、具合悪い人等いないかを把握するため。(30代前半)
・事前に申し送りノートなどを確認し、情報収集を行うことによってすぐ業務に入ることができるため。(30代前半)
事前にご入居者の変化や事故など申し送りでは確認できない細かい部分も収集する必要があるため。確認不足の場合、実際のケアで困る事もある。(30代後半)

【ケアの準備のため(以下一部抜粋)】
・早めに来て浴槽にお湯を張ったり脱衣所を暖めたりして、就業開始時間と同時に入浴が開始できるようにしている。そうしないと利用者のお昼ご飯までに終わらないため。(40代前半)
・デイサービスの利用者が来所する前に事前準備を終わらせておかないと、業務がスムーズに回らないため。(30代後半)
ケアやシフトインする事前の準備は元から労働時間に含まれておらず、ケアの必要な道具や記録用紙などの準備が必要だから。(30代後半)

【他の介護士も早く来ているため(以下一部抜粋)】
・基本的に残業代はつかないが他の職員も30分前にきてその日の業務の準備を行なっているから。(20代前半)
・他の方が来ているのに自分だけのこのこと時間通りに来るのは、それでも別に問題ないのだが勇気がない。また、人員不足で当日に欠勤する人を知ったりすることもあるので、そうなると誰がその穴を埋めるのか、誰のケアに入っているかなどを確認するため一応早く来ている。(30代前半)
・残業代は出ないが、着替えや情報収集を始業時間前にすることは昔からどこの施設も黙認されているため。(40代後半)

【申し送りのため(以下一部抜粋)】
・ご利用者様の状況確認をスタッフ同士で共有しケアに役立てるため、前残業で申し送りを行っている。(40代後半)
出勤時間と退勤時間がかぶっているために早めに出勤し申し送りを聞いて出勤者を時間通りに退社してもらうため。(30代後半)
・夜勤者からの申し送りが業務開始時間の30分前にあるため。(20代後半)

【慢性的な人員不足のため(以下一部抜粋)】
・人員不足で忙しい為、早めにきてできる事を終わらせれば少しは勤務が楽になるから。(40代後半)
・人員が不足しており、入浴に人手が割かれている間の見守りができない時間帯があり、その時間は前残業するルールになっている。(40代前半)
介護士の人手不足の為前残業を強いられることが多くある。(20代前半)

【勤務時間内に終わる仕事量ではないため(以下一部抜粋)】
・早番のときは夜勤者の負担軽減のため、業務が終わらないことも多いため早めに出社するが残業代はでない。(40代前半)
送迎の都合で就業時間では間に合わないため。(30代後半)

Q4. 就業時間後残業をしている介護士の割合は全体の8割以上!

「Q4.就業時間後残業は何分くらいしていますか?」という問いに対して、「15分程度」と答えた人が最も多く24%に上りました。さらに、後残業を少しでもしている介護士の割合は全体の8割以上を占めることがわかりました。

Q5. 介護記録の作成のために就業時間後残業をする介護士が多い

「Q5.就業時間後残業をする理由はなんですか?(複数選択可)」という問いに対して、「介護記録の作成のため」と回答した人が最も多く31票となりました。次いで「イレギュラー対応のため」が26票。「慢性的な人員不足のため」が24票となっています。

「Q5-1.就業時間後残業をする理由について具体的に教えてください。(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が挙がりました。

【介護記録の作成のため(以下一部抜粋)】
・特に何もなければ記録を作成する時間はあまり必要ないが、ご入居者に変化があった場合は細かく記録する必要がある。研修や会議も多く、その準備や課題の作成に時間がかかる。(30代後半)
イレギュラー対応があると、時間内に記録作成ができない事が多いため。(40代後半)
・業務日誌の作成や、相談員との相談は他の職員がいる時間にはできないため。(30代後半)

【イレギュラー対応のため(以下一部抜粋)】
・私自身が複数の役職を兼任しているため、イレギュラーが発生した場合時間内に終わらないこともあるため。(40代前半)
イレギュラーな対応があり、就業時間を超えて残って見守りや離床、帰室、食事介助などを行う事がある。(40代前半)

【慢性的な人員不足のため(以下一部抜粋)】
人手不足のため終業後に入浴介助をせざるをえなかったり、就業時間中に記録の入力が終わらないため。(20代後半)
・人員不足で食事介助に手が回らないため。(40代後半)

【勤務時間内に終わる仕事量ではないため(以下一部抜粋)】
・勤務時間内で出来ない仕事を終業後にやらないと次の日に影響するため。(30代前半)
・送迎から帰ってくるのが遅かったりして掃除や明日の準備などをしていると就業時間を過ぎている。(20代前半)
利用者の方のナイトケアが業務時間内では終わらないため。(20代後半)

【申し送りのため(以下一部抜粋)】
・次のシフトの介護士の為に状態や変更等の申し送りをしなければならないから。(20代後半)
その日の利用者の様子を申し送りが必須のため、毎日数分から30分程度は残業になる。(30代後半)

【雰囲気的に帰りづらいため(以下一部抜粋)】
・やることが多く、みんな30分ほどいて仕事するのが当たり前なため。(30代後半)
・自分のしごとが終わって終了時間になれば帰ればいいのだが、前残業と一緒で帰りづらい雰囲気がある。年上の方が早く帰る人がいればそれに合わせて自分も帰れるが、お話しが終わらない年上の方がいるときはなかなか難しい。タイミングを見計らって帰るようにしている。(30代前半)

Q6. 残業代をきっちり申請している介護士は全体の2割

「Q6.残業代はきっちり申請していますか?」という問いに対して、「少し遠慮して申請している」と回答した人が最も多く32%に上りました。次いで「申請していない」が27%、「きっちり申請している」が20%となっています。

「Q6-1. Q6でその回答をした理由を教えてください(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が挙がりました。

【申請している(以下一部抜粋)】
・以前、事務員から正確な残業時間を知りたいと言われたため。上層部は現場職員がどれだけ忙しいのか理解していない方もいるので、理解を促すためにもきっちり申請をしている。就労に対してそれに見合った賃金を払うのは当然のことだと考えているため。(30代後半)
・コンプライアンスが厳しい会社で、基本的には残業すれば時間外手当がつく。特に取りにくいといった風潮はないため、残業すれば申請している。(30代前半)
人手不足のため業務に支障がでていることを、人件費の高騰という数字でしっかり証拠に残す形で上層部には知ってほしいのと、労働の対価が得られなければ働く意味がないから。加えて残業代がないと貯金に回す余裕がないため。(20代後半)

【少し遠慮して申請している(以下一部抜粋)】
・15分単位で申請して良いルールになっているが、介護記録の作成や、担当している利用者の方の部屋の整理など個別に許可をとってまでやってない残業の時などは申請しにくい。(40代前半)
・残業申請に上司の印鑑が必要なため、上司の前での残業以外はあまり認証されないから。(20代前半)
・他の職員も早めに来ているが、前残業申請している人がいないため。(30代後半)

【申請していない(以下一部抜粋)】
前残業は暗黙の了解のため、申請していない。残業は1時間単位だから申請は難しい。(30代前半)
・30分単位の残業でしか申請が行われていないため。(40代後半)
・他の職員も申請せず残っているため自分も申請しにくい。(20代前半)

【残業がほぼない(以下一部抜粋)】
・プライベートを大切にする職員が多い為、不必要な残業はしない風潮がある。例外的に残業している方の大半はパソコンで記録を見ていて残っている。(30代前半)
・終業時間に間に合うように他スタッフと協力して仕事の割り振りをしているため。(30代後半)
・10月度に業務内容の見直しがあり、終業後の残業は全くしていない。(50代前半)

【その他(以下一部抜粋)】
・会社としては残業しないで帰るように促しますが、引き継いだ後の職員がスムーズに業務を出来るような状態にするために自分の意思で残業している為。(40代前半)
介護記録の作成・イレギュラー対応・申し送りは仕事中にするべきことだからサービス残業になる。慢性的な人員不足・研修や会議に参加は計画的な残業で事前申請している為、きっちり申請している。(30代後半)
そもそも申請という制度がない。(20代後半)

■今回の調査を通じて

今回の調査を通じて、回答した介護士の9割弱が少なくとも1ヶ月に1時間以上残業をしていることがわかりました。前残業をしている介護士は全体の7割以上で、前残業をする理由としては「情報収集のため」が最も多いことが明らかになりました。また、就業時間後残業をしている介護士は8割以上で、就業時間後残業をする理由としては「介護記録作成のため」が最も多く、介護記録を就業時間内に書くことが出来ず、残業を日常的にしている介護士が多いことがわかりました。さらに残業代に関して、「きっちり申請している」のは全体の2割で約6割の介護士が残業をしたにも関わらず残業代がでない、サービス残業を少しでも行っているということがわかりました。申請をしていない理由として、「1時間単位だから申請は難しい」などの声が多く上げられ、短時間の残業は申請のわずらわしさなどから残業代を申請せずに行っている方が多い傾向がありました。

株式会社SOKKINは、今後も介護士の皆さんがより良い職場環境で働けることを願いながら、現場の声にしっかりと耳を傾け、更なるサービス向上に努めてまいります。

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会社概要

会社名:株式会社SOKKIN

設立日:2021年4月7日

代表者名:本間 亮平

所在地:東京都新宿区西新宿6-11-3 D タワー西新宿 16階

会社HP:https://sokkin.me

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