介護における実務者研修とは何か知っていますか?本記事では介護の実務者研修の費用や
内容について解説していきます。
・受講条件はあるのか
・費用はどれくらいかかるのか
・カリキュラムの内容や時間は?
・受講するメリットは何か
・まとめ
介護の実務者研修とは?
幅広い利用者に対する基本的な介護能力の習得を目指す研修です。介護初任者研修の上位に位置付いている資格で、介護福祉士国家試験の受験条件の一つです。実務者研修を受けることで、専門的な知識と実践的な技術を習得することができ、より質の高い介護サービスを提供することにつながります。
受講条件はあるのか
受講するために必要な条件はなく、誰でも受講することができます。もちろん無資格から受講することはできるのですが、この研修の下位に位置する、初任者研修レベルの知識やスキルがなければ、カリキュラムについていくことが難しい場合があります。未経験の方や、スキルに自信がない方はまずは初任者研修から受けることをお勧めします。
費用はどれくらいかかるのか
実務者研修を受講するために必要な費用は、研修を実施している機関や保有資格によって大きく異なります。目安としては、無資格だと10~25万円、初任者研修、ヘルパー2級を持っていると10~15万円、ヘルパー1級を取得していると5~10万円、介護職員基礎研修を受けていると3~5万円です。
カリキュラムの内容や時間は?
無資格から実務者研修の全てのカリキュラムを修了するためには、450時間受講する必要があります。働きながらの資格取得は可能ですが、研修時間は長いので、無理のない計画で進めていくと良いでしょう。受講科目は20科目で、目安となる受講期間は6ヶ月程です。カリキュラムの内容は人間と社会、介護、こころと体の仕組み、医療的ケアに分かれており保有している資格によっては免除されるカリキュラムもあるので受講前にチェックしておきましょう。
受講するメリットは何か
実務者研修を受講するメリットを3つ紹介します。1つは実務者研修を修了することで訪問介護事務所でサービス責任者として働くことが可能になることです。サービス責任者は責任をもって訪問サービスを計画し運営する役割を持っています。2つ目は介護福祉士国家試験の受験資格獲得につながることです。実務経験を経て、介護福祉士の国家資格を取得する場合、実務者研修の修了が必要になります。3つ目は喀痰吸引や経間栄養などの専門的な医療ケアを学ぶことができることです。高齢者の方の中には自力で痰を出せない方や口から食事が取れない方も多くいるので、これら知識を持っていることは介護の仕事をしていく際に重要です。
実務者研修はどれくらい難しいのか
テキストによる自宅学習により、課題を提出する方法で習得するカリキュラムのため、無資格や未経験の方にとっては難しく感じるかもしれません。該当する方は初任者研修から受講すると、習得しやすくなります。また、学んだ内容を習得できているか確認するために、修了試験が行われます。試験の難易度はスクールによって異なりますが、検定試験や国家試験のように落とすために実施しているわけではなく、課題を提出し、授業をきちんと受けていれば、合格できる内容となっており、基本的には難しいものではありません。また、万が一不合格になってしまった場合、受講期間内に再受験することもできます。
まとめ
今回は介護の実務者研修の内容や費用について解説しました。受講期間が長くカリキュラムは20科目にもわたるので、無理のない計画で進めていくことが重要でしたね。また、保有している資格によって、免除されるカリキュラムもあるので、その点はよくご確認いただくことをお勧めします。本記事が介護業界においてスキルアップしたい方や、実務者研修に興味を持たれている方の一助になれれば幸いです。ところで、介護の求人はどこで探していますか?
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