介護職、何歳まで続けられる?|現在働いている介護士の人数や男女比率を調査!

車椅子を押すシニア介護士 調査データ

目標としていた介護士として仕事を始めたとき、他の介護士はどんな人が多いのか気になったことはありませんか?

「介護士になったけど、何歳まで続けられるのかな?」

「今の職場は男性が多いけど、全体的に男性と女性、どちらが多いのかな?」

こういった疑問を解消するため、今現在何人の人が介護士として働いているのか、また介護士の内訳を調査してみました!

日本で働く介護士の数は約182万人!

2021年10月1日時点で、日本で働く介護士は約182万人でした。この数字には、介護福祉士やホームヘルパーなど、介護業界に関連する多様な職種の人々が含まれています。

また、介護保険施設以外にも、在宅介護や地域密着型の介護サービスなど、様々な形態の介護サービスがありますので、全体の介護士の数はさらに多くなると思われます。

今後介護士の数は増える?

高齢化が進む日本において、介護がますます重要な役割を果たすようになってきたため、今後も介護士の数は増えると考えられます。

介護職は低い賃金や過重労働といった問題がありながらも、比較的短期間で資格を取得できることから、多くの人が介護職に就くことを選択しているという背景もあります。

年齢

30〜40代が半数を占めている

30代や40代は、仕事や家庭の都合などで転職や再就職をする人が多い年代であるため、介護職に転職する人が比較的多いと考えられます。

また、0代、40代はキャリア形成や将来の安定を考える時期でもあります。介護業界は、人々を支援するやりがいのある仕事であり、高齢者の増加に伴って需要が続くと見込まれているため、安定した職業として選ばれているのではないでしょうか。

具体的な介護士の年代内訳は下記の通りです。

  • 20代:18.6%
  • 30代:27.7%
  • 40代:27.7%
  • 50代:18.3%
  • 60代以上:7.7%

介護士年代別割合

性別

女性の介護士が9割!

2020年時点での厚生労働省のデータによると、全体の介護職員(介護福祉士、介護職員初任者研修修了者、それ以外の介護職員を含む)の男女比は男性が18%、女性が82%という数値になっています。

  • 男性:約18%
  • 女性:約82%

介護士男女比率

女性の介護士の方が多いのには、いくつか要因が考えらます。介護業界では、パートタイムや非常勤の働き方が一般的であり、子育てや家庭と両立しやすい環境が整っています。そのため、女性が介護職に就くことが多いです。

男性介護士は年々増えている

2017年時点での男性の介護職員割合は約16.5%だったのが、2020年には18%と徐々に男性介護士の割合は増えてきています。

男性介護士の割合の変化

男性介護士への需要は高く、重いものを持ち上げる力や、男性利用者とのコミュニケーションが得意であることから、労働環境や待遇の向上が期待されより魅力的な勤務先が増えると予想されます。

学歴

高校卒業後に介護士になる人も多い

高校卒業後に介護職員初任者研修を受けることで、短期間で介護職に就くことが可能です。このため、すぐに働き始めたい人には魅力的な選択肢となります。

  • 高校卒業:46.3%
  • 短大・専門学校卒業:37.7%
  • 大学・大学院卒業:15.8%

介護士学歴内訳

50代以上の人が介護士に転職することも

数字だけを見ると高校卒業が多いですが、中には50代以上の中高年が転職して介護士になるケースもあります。これまでの人生経験を活かして、高齢者や障害者の支援に関わりたいと考える人がいます。

介護士になるための特定の年齢制限はなし!

介護士になるためには、介護職員初任者研修や介護福祉士の資格を取得する必要がありますが、資格取得に年齢制限はなく、何歳でも取得することができます。

中には、80代でも介護職を続けている方も!

年齢に関係なく、適性や情熱がある場合は、介護士として働くことができます。高齢者雇用の推進や働き方改革が進んでいる現状では、さまざまな年齢層の人が介護職で活躍しています。

雇用形態

主婦や学生などの短時間勤務者でも働きやすい非正規雇用が多い

介護業界では24時間体制での対応が必要な場合があります。常勤勤務者は、シフト制で働くことが一般的であり、労働時間を確保しやすく、施設側としても安定した業務運営が可能です。

正社員:約20%

介護職における正社員は、全体の約20%程度です。正社員は、基本的には安定した雇用となり、賞与や昇給などの待遇もあります。

常勤パート:約35%

介護職における常勤パートは、全体の約35%程度です。常勤パートは、週に4日以上、1日8時間以上の勤務をしている場合が多いです。

非常勤パート:約40%

介護職における非常勤パートは、全体の約40%程度です。非常勤パートは、週に1日から3日程度の勤務をしている場合が多いです。

その他:約5%

介護職におけるその他の雇用形態には、アルバイトや派遣社員などがあります。これらの雇用形態は、非常勤パートと同様に週に1日から3日程度の勤務をしている場合が多いです。

勤続年数

離職率が高いこともあり、全体的に短め

介護職の離職率は、業界全体で年間20%前後とされています。つまり、5人の介護職員がいるチームに対し、1人は毎年のように職場を変えたり、介護職を辞めたりしています。これは、過重労働や給与面の課題などが原因となっていると考えられています。

また、介護職にはパートタイム労働者が多く、労働条件や待遇が悪化することも離職率の高さにつながっているとされています。離職率の改善には、労働環境の改善や、賃金の改善などが求められています。

介護士の継続勤務年数の内訳は下記の通りです。

  • 1年未満:31.7%
  • 1年以上3年未満:28.9%
  • 3年以上5年未満:17.2%
  • 5年以上10年未満:14.5%
  • 10年以上:7.6%

介護士勤続年数割合

まとめ

介護士は女性が大半を占め、高校卒業者が最も多く、勤続年数は1年未満が最も多い傾向にあります。

年齢に関係なく、やる気と適性があれば介護士として働くことができますが、人手不足なこともあり介護士として長く働いていくためには身体と心の健康を維持することがポイントになってきます。

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