夜間対応型訪問介護って?| サービス内容や利用方法、費用について解説!

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みなさんは、訪問介護として夜間も対応してくれるサービスがあることをご存じですか?実は、要介護者さんが夜間も安心して生活できるよう、夜間対応型訪問介護というサービスがあります。

今回は、夜間対応型訪問介護とはどんなサービスか、その利用の仕方や費用などについて詳しく解説していきます!

 

夜間対応型訪問介護とは

夜間対応型訪問介護とは、高齢者や障害を持つ方が夜間に自宅で必要とする介護や支援を提供するサービスです。寝たきりや身体の不自由な方がいる場合、夜間の排泄介助や体位変換などが必要になることがあります。また、認知症の方にとって夜間は不安を感じやすく、そんなときに安心して眠るためのサポートも重要となります。

 

サービス内容

夜間対応型訪問介護は、

  • 定期的に利用者の居宅を巡回する定期巡回サービス
  • オペレーションセンターサービスなどからの連絡でヘルパーが訪問する随時対応サービス

の主に2つのサービスを提供していて、加えて随時対応サービスを利用する際などに利用者から通報を受けて具体的な対応を判断するためのオペレーションセンターサービスが設置されています。

利用者は、必要に応じて定期巡回サービスと随時対応サービスの両方を利用することができます。日常的な介護ニーズを定期巡回サービスでカバーしつつ、急な状況にも対応できる安心感を得ることができるのが魅力です。

また、夜間対応型訪問介護における夜間とは午後6時~午前8時までとされていて、午前8時~午後6時の間は定期巡回サービスと随時対応サービスは提供時間外となります。しかし、オペレーションセンターは24時間体制で運営されるところがほとんどです。

定期巡回サービス

定期巡回サービスは、夜間に定期的なスケジュールで利用者の自宅を訪問し、介護サービスを提供するサービスです。具体的な訪問頻度や時間帯は利用者の状態やニーズに合わせて調整されます。

寝たきりの方や身体の不自由な方に対して、体位変換や排泄の介助、薬の管理などを行ったり、定期的な訪問によって利用者の健康状態や生活環境の変化を把握し、問題の早期発見・対応をしたりします。

随時対応サービス

随時対応サービスは、オペレーションセンターや介護支援機関からの通報を受け、緊急なケースや急な介護ニーズに対応するためにヘルパーが利用者の自宅を訪問するサービスです。

利用者が突然の体調変化や急な介護が必要な状況に直面した際に、即座に対応できる仕組みが整っています。これにより、利用者が安心して自宅で生活することができるだけでなく、緊急を要する場合に適切なケアを受けることができます。

 

利用するには条件がある

夜間対応型訪問介護は、要介護の認定を受けた方々が夜間にも安心して自宅で過ごせるように支援する地域密着型の介護サービスです。誰でも利用できるというわけではないので注意しましょう。

利用できる人

  1. 要介護認定で「要介護者1~5」と認定された人 : 日常生活において介護が必要とされる程度に認定された方々が対象です。要介護1から要介護5までの認定が対象となります。
  2. 利用する事業所と同一市区町村に住んでいる人 :  夜間対応型訪問介護は地域密着型のサービスであり、利用者がサービス提供事業所と同一の市区町村に居住している必要があります。

利用できない人

  1. 要介護認定で「自立」や「要支援1・2」と認定された人 : 日常生活において介護が必要ではないか、要支援1または2の認定を受けた方々は夜間対応型訪問介護の利用対象外となります。
  2. 利用したい事業所とは別の市区町村に住んでいる人 : 夜間対応型訪問介護は地域密着型のため、利用者がサービス提供事業所と同一の市区町村に住んでいる必要があります。ただし、保険者の同意があれば他市区町村の住民も利用可能な場合もあります。
  3. グループホームや、有料老人ホームなどの特定施設に入所している人 : 特定施設に入所している方々は、その施設内で提供されるサービスを受けることが原則となり、夜間対応型訪問介護の利用が制限される場合があります。
  4. (看護)小規模多機能型居宅介護やショートステイを利用中の人 : 既に他の介護サービスを利用中の方々は、そのサービスを優先して受ける必要があるため、夜間対応型訪問介護の利用が制限される場合があります。

 

かかる費用は?

オペレーションセンターの有無によって料金に差がありますが、オペレーションセンターを設置している事業所の場合、料金は以下の通りになります。

サービス費用の設定 利用者負担(1割)
基本夜間対応型訪問介護 (1月につき)1,009円
定期巡回サービス (1回につき)378円
随時訪問サービス(1名による訪問の場合) (1回につき)576円
随時訪問サービス(複数名による訪問の場合) (1回につき)775円

参考:厚生労働省|夜間対応型訪問介護

オペレーションセンターが設置されていない場合は、おおよそ1月につき約2,800円となります。

 

利用方法

1. 相談とケアプランの作成

夜間対応型訪問介護を利用したい場合、まず利用者は地域のケアマネジャーに相談します。ケアマネジャーに夜間に介護サービスが必要であることを伝え、ケアマネジャーは利用者の状態を把握し、要介護認定の程度や生活状況を詳しくヒアリングします。

2. ケアプランの検討

利用者の状態を踏まえながら、介護給付の支給限度額やサービス提供事業者の選択、そして夜間対応型訪問介護の内容や回数を検討します。利用者の希望や要望も考慮して、適切なケアプラン(夜間対応型訪問介護計画)を作成します。

3. ケアプランの承認

作成されたケアプランが説明され、利用者がケアプランを承認した後、夜間訪問介護事業者との契約手続きを進めます。この際、利用者が夜間に安心してサービスを受けるための細かな説明が行われます。

4. サービスの開始

契約が完了したら、夜間訪問介護事業者からケアコール端末を受け取り、夜間対応型訪問介護のサービスが正式に開始されます。ケアコール端末とは、高齢者や要介護者などが緊急時や急な介護ニーズが発生した際に、助けを呼ぶことができる装置で、主に自宅や施設内に設置され、利用者がボタンを押すことで介護事業所やオペレーションセンターなどに緊急通報が届く仕組みになっています。

 

まとめ

夜間対応型訪問介護は、高齢者や要介護者が夜間も安心して生活できるように提供されるサービスです。昼間の介護サービスと組み合わせて、24時間体制のサービスを受けることができます。要介護者さん本人にとっても、介護をしている家族にとっても夜間の不安はたくさんありますが、何かあったときの迅速な対応や、老老介護や子育てと介護のW介護世帯の夜間の介護負担軽減など、夜間対応型訪問介護を利用することで多くの不安や負担を減らることができるでしょう。

この記事が参考になれば嬉しいです。

 

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この記事の監修者
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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