【11選】介護福祉士の資格が活かせる、現場以外の仕事を徹底解説!

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介護の現場での仕事は、利用者の身体介助や夜勤での勤務などで肉体的負荷が大きいこと、認知症や精神疾患を抱える利用者との関わりが多く心理的負荷が大きいことなどから、辛い思いをされている介護福祉士さんも多いのではないでしょうか。

「現場以外で働きたい」「介護福祉士の資格は活かして別の仕事に就きたい」という方のために、この記事では、介護福祉士の仕事が活かせる、現場以外の仕事を詳しく紹介します。

介護士を辞めたいけど迷っている、、という方は、こちらの記事も参考にしてください。

 

介護福祉士とは

法律による定義

心身の状況に応じた介護を行う

介護福祉士については、社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)により以下のように定義されています。

第2条第2項(介護福祉士の定義):専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰かくたん吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるものを含む。)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者
この法律が制定された当時には、「入浴、排泄、食事その他の介護等を行う」というふうに定義されていましたが、平成19年の見直しで「心身の状況に応じた介護を行う」という定義の仕方に変わりました。介護福祉士の仕事が、単なる介助行為だけではないということが明記されたのです。さらに現在では、医療的ケア・医療行為の記述も加わっています。

唯一の国家資格

介護福祉士資格は、介護に係る一定の知識や技能を習得していることを証明する唯一の国家資格です。介護の世界には資格がたくさんありますが、介護福祉の専門職である介護福祉士が唯一の国家資格です。

介護は生活全般に関わる広範な仕事ですが、多くの人々は「介護」というと、おむつを交換するなどの排せつ介助やベッドから起こすなどの移乗介助、暑い浴室の中で行う入浴介助などをイメージしていると思います。

しかし、介護福祉士が行うのは、これらの介助を行いながら、介護ニーズのある方々の生活に向き合い、その方の生き方や生活全体の支援です。介護サービス利用者のニーズを、生活歴や観察を通して集約するとともに、その方の心身の状況等を理解したうえで、その方が、その方らしく生活を継続していくためには(生活の質を担保するためには)どのような課題があるか、いかにその課題に向き合っていくか等を分析し、多職種と連携しながら、環境の整備を行いつつ、その方に最適な介護を提供する役割を担っています。

(公益社団法人 日本介護福祉士会HPより引用)

介護現場における介護福祉士の役割は、ただ単に介護ニーズのある方への身体的介助だけでなく、生き方の支援にまで及びます。日々、その方にとっての最適な介護は何かを考える仕事なのですね。

 

介護の現場以外の仕事

相談員

ケアマネージャー(介護支援専門員)

ケアマネージャーとは、介護ケアを必要とする方のケアプランの作成や、介護サービスの調整を行う仕事です。ケアマネージャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。これまでの合格者の4割以上が介護福祉士のため、キャリアアップを考えている介護福祉士の方にはおすすめです。

介護サービス相談員

介護サービス相談員とは、利用者からの話や介護状況の観察をもとに、介護サービスの質を改善する提案をする仕事です。介護サービス相談員になるための特別な資格はなく、介護の知識が豊富な介護福祉士には向いている仕事といえます。

生活相談員

生活相談員とは、高齢者福祉施設や介護福祉施設で相談援助に携わる仕事です。利用者やその家族の話を聞き、サービスの提案や手続きのサポートを行います。生活相談員になるための要件は自治体ごとに異なりますが、介護福祉士の資格保有者が対象となることもあるため、興味がある方は調べてみてください。

ここでは、東京都の資格要件の資料を載せますので参考にしてください。

上級職

サービス管理責任者

サービス管理責任者とは、障害福祉サービスでの個別支援計画の作成や関連機関との連携、スタッフの教育などを担う仕事です。研修要件と実務経験要件を満たす必要があり、介護福祉士としてスキルをつけている方に向いている職種といえます。

福祉施設の管理職

施設長や管理者などの管理職を目指すことも、一つの選択肢です。管理職は現場に出ることがほぼなく、施設の運営や収支管理といったマネジメント業務を行います。管理職になるためには、実務経験を積み、その施設の資格要件を満たすことが必要です。収入も大きく変わるため、介護福祉士の方は考えてみてはいかがしょうか。

教員・講師など

介護講師

介護講師とは、介護人材を育成する講師のことで、介護職員を養成する学校で指導を行う仕事です。介護福祉士の資格を取得していれば、5年以上の実務経験で介護講師になることができます。求人数は少ないのですが、未来の介護士に自分の経験を教えたい、という方にはおすすめの仕事です。

障がい者支援施設の職業指導員・就労支援員

職業支援員・就労支援員とは、障がい者が働く際に必要になる技術を習得するための訓練や指導を行う仕事です。パソコンの技術や生産活動の指導、ハローワークや職場実習先との連携などを行います。必要な資格はなく、介護福祉士の方も多く働かれているようです。

Educational program in the medical school.

その他の職業

社会福祉士

社会福祉士とは国家資格の1つで、日常生活に困難を感じている人に対して、専門的に相談や援助を行うための資格です。新たに資格を取る必要がありますが、介護福祉士の資格と両方持っている方も多く、肉体労働が少ない職種の選択肢が増えるのでおすすめです。

介護用品の営業

介護福祉士として働き、知識や経験が豊富な方にとって、介護用品の営業職として働く選択肢もあります。コミュニケーションスキルに自信がある方は、検討してみてはいかがでしょうか。

介護事務

介護事務の仕事では、金銭面の作業や電話対応、書類作成など、介護施設の事務全般を行います。力仕事がなく、時間も決まっているので、現場の仕事と比べたメリットが大きいです。

地域福祉の推進

福祉をより広い範囲で改善・推進していきたいという思いがある方は、地域福祉の推進を行う団体で働くという選択肢もあります。介護福祉士としての経験を活かして、地域の福祉に貢献できる仕事です。

 

現場以外の仕事に就くメリット

身体的・精神的負荷の軽減

介護の現場は、はじめに話したように身体的・精神的負荷が大きいです。現場以外の仕事に就くことにより、肉体労働が減ったり、勤務時間や休暇が安定したり、負荷が軽減される可能性が高いです。こうした面で悩まれている方は、ぜひ職種を変えることを検討してください。

スキルの多様化

介護福祉士の資格を持たれている方は、介護の現場で豊富な経験と知識を得ています。しっかり職業を選んで転職すれば、これまでのスキルを活かしながら、さらに新たなスキルをつけることができます。自己成長やキャリアアップをしたいという方におすすめです。

経済面の向上

介護の現場は、さまざまな施作が行われていますが、未だ賃金水準が低い傾向にあります。介護福祉士としてキャリアを積み、上位の職種へ昇格したり、より成果が反映される仕事に転職したりすることで、今よりも良い条件で働ける可能性は大いにあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、介護福祉士の資格が活かせる現場以外の仕事について、種類や特徴などを詳しく解説しました。介護福祉士は介護の唯一の国家資格ということもあり、保有している方は、介護に関連する仕事では重宝される人材です。

もし、今の仕事環境に悩んでいるのであれば、この記事を参考に仕事を変えることも考えてみてくださいね。

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この記事の監修者
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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