介護職の現場における男性と女性の比率について、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
世間一般的には、介護士は「女性が多い」とうイメージが浸透しています。そして実際、男性の割合は少ない傾向にあります。
高齢化が進み、介護職の需要は高まっていますが、なぜ男性介護士さんは少ないのでしょうか?
この記事では、介護士の男女比率や、男性介護士として働くメリット・デメリットなどをご紹介してるのでぜひご覧ください。
男性介護士の割合
公益財団法人介護労働安定センターの「平成30年度介護労働実態調査」によると、介護労働者の職種別の割合は以下のようになっています。
職種 | 男性(%) | 女性(%) |
全体 | 21.4 | 78.5 |
訪問介護員 | 11.1 | 88.9 |
サービス提供責任者 | 15.3 | 84.7 |
生活相談員 | 38.4 | 61.5 |
介護職員 | 25.7 | 74.1 |
PT・OT・ST等 | 50.7 | 48.9 |
介護支援専門員 | 23.9 | 74.5 |
表を見ると、介護業界全体の男性介護士の割合は21.4%となっています。PT・OT・ST等が一番男性介護士の割合が高く、50.7%となっていますが、その他のほとんどの職種においては1割〜4割と男性介護士の割合が低い傾向にあります。
出典
公益財団法人介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査結果報告書」(2020年07月30日)
男性介護士の給料
なぜ、男性介護士の割合は低いのでしょうか?その理由の一つとして給料の低さが挙げられます。
介護福祉士の手取り月収は約26万円。平均年収は約394万円です。
一方、全職種における平均給与は461万円であり、男女別にみると、男性567万円、女性280万円です。
そのため、男性介護士の給与は全職種の男性平均給与を大幅に下回っていると言えます。
あくまでも平均ですので、施設や介護士の立場によって給与が変わることも多いにあります。
引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.182)」
男性介護士として働くメリット・デメリット
男性介護士が、働く際のメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット
- 力仕事を負担できる。
- 介護職の需要が高いため、仕事を続けやすい。
- 男性の利用者さんに対して、同性介護を行うことができる。
- 出産などのライフイベントに左右されず、長く働ける。
- 職場に男性が少ないためモテる(かも?)
- 出世がしやすい
デメリット
- 夜勤など勤務が不規則である。
- 給料が低い。
- 職場に同性が少ない。
- 介護士の仕事内容が、炊事や掃除など一般的に女性が得意とされている仕事が主であること。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、介護士の男女比率や、男性介護士として働くメリット・デメリットなどをご紹介しました。
超高齢社会となっている昨今、介護士の需要は高まっています。その中でも、力仕事をこなすことができ男性を介護するという同棲介護の観点においても男性介護士の需要はますます高まっています。
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